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HP and Boss's Blog

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建築家/京都 ”カクオ・アーキテクト・オフィス”
所長:松村のブログです。
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「美しい」と「きれい」について

日下部です。
以前読んだ本から、心に残ったことを紹介しようと思います。
それは「美しい」と「きれい」について。
そしてその本とは、岡本太郎の『自分の中に毒をもて(青春文庫)』。
普段その2つの言葉を明確に使い分けていなかっただけに、というか違いなんか考えたことも無かっただけに、これを読んだときには目から鱗が落ちる心境でした。

「きれい」とは相対的な価値。
時代によって、或いは文化、或いは世代によって価値観が変われば当然「きれい」の基準も変わるわけです。平安時代のきれいな人は、いまのきれいな人の基準から外れるかもしれない。若い人はきれいと感じても、年配のひとはそう感じないかもしれません。

それに対し「美しい」とは、「もっと無条件で、絶対的なもの」。
「美しい」と感じるときは「ひたすら生命がひらき高揚したとき」であり、「魂をすくい上げる感動」を呼び起こすもの。
すごく感覚的なことですが、何かその時代のムード(気分)といった表層的なものではなく、もっと根源的で人間のコアとなる部分を揺り動かすことなのかなと思います。

これは芸術だけではなく、あらゆる分野にいえることで、僕が関わっている建築にも通じることだと思います。
建物を設計させていただける以上、「きれい」なだけではなく「美しい」建物にしたい。世代、時代を超えて愛される建物を設計したいと思います。



ちなみに、この本おすすめです!岡本太郎の「熱」を感じることが出来ます。
草食系男子だなんだって言っているこの時代に生きている我々にとって、戦後日本が大きく変革している時代のまさにその中心にいた彼の言葉はとても刺激的です。

表紙には「あたりまえの人間なんて屁の役にも立ちゃしない」って書かれてます。
熱いっ!熱いわ〜。

「美しい」と「きれい」について_a0131373_2072375.jpg

by kakuo_member | 2009-09-01 20:42